なぜIBDに口腔ケアが必要なのか?その意外な関係に迫る!

なぜクローン病 潰瘍性大腸炎に虫歯ケアが必要なのか?その意外な関係に迫る!

IBD(クローン病 潰瘍性大腸炎)を発症してから、虫歯や歯周病といった「歯の病気に悩む患者さんも一定数いるようです。

 

原因不明の炎症性腸疾患であるクローン病の約10%に口腔病変を伴う。

引用元:口腔・咽頭科, 15(2), 191-197, 2003

 

私がこれまで参加したことのあるIBD(クローン病 潰瘍性大腸炎)の患者会でも、「虫歯」についてよく話題になっていました。

 

 

今回は、虫歯ケアについてです。

なぜクローン病 潰瘍性大腸炎に虫歯ケアが必要なのか?

なぜクローン病 潰瘍性大腸炎に虫歯ケアが必要なのか?

意外に感じるかもしれませんが、クローン病 潰瘍性大腸炎と虫歯ケアの重要性について、少ないながらもいくつかの研究結果が発表されています。

 

以下にまとめてみました。

 

研究1:口腔内細菌とIBDの発症について

【背景】口腔内細菌が異所性に腸管に定着することとIBDの発症は関連しているが、その機序の詳細は不明。

【研究目的】異所性に腸管に定着した口腔内細菌が、一定の条件下で免疫機構の過剰な活性化を誘導し、腸管の慢性炎症に繋がっていることを明らかにする。

【方法】2名のクローン病患者から採取した唾液の細菌叢解析。採取検体の無菌マウスへの経口投与。6週間飼育したマウスの小腸・大腸粘膜固有層内の免疫担当細胞と糞便中の腸内細菌叢を解析。

【結果】2名のうち1名のクローン病患者から採取した唾液を投与されたマウスの大腸内でIFN-γを産生するCD4+ヘルパーT細胞が著明に増加した。そこで、このクローン病患者の唾液にどのような細菌が含まれ、マウス腸内に定着したかを知るために、このマウスの糞便から細菌DNAを抽出し、細菌由来の遺伝子を網羅的に調べた。その結果、約30種類の細菌が検出された。そこでこれらの細菌の多くを単離・培養し、それぞれの細菌を無菌マウスへ定着させたところ、「クレブシエラ属の細菌」がヘルパーT細胞を強く誘導する細菌であることを突き止めた。通常環境下のマウスに「クレブシエラ菌」を経口投与しても腸管内に定着しなかったが、抗生剤を投与したマウスに同菌を経口投与したところ、腸管内に定着しヘルパーT細胞が強く誘導された。

【結論】腸内細菌叢が乱れた環境下では、口腔内のクレブシエラ菌が腸管に定着して異常な免疫応答を生じ、疾患感受性を有する宿主において腸管炎症の増悪をもたらす

引用元:Science 20 Oct 2017 : Vol. 358, Issue 6361, pp. 359-365

まとめます。

 

  • IBD(クローン病 潰瘍性大腸炎)の発症・増悪に「クレブシエラ菌」が関与しており、同菌の選択的な除菌や定着抑制といった口腔ケアを行うことで、IBD(クローン病 潰瘍性大腸炎)の病態をコントロールできる可能性がある。
  • 「クレブシエラ菌」は、ヒトの口腔や腸内に常在していて、通常は病気を引き起こさないが、抗生剤の投与など何らかの原因で腸内環境が乱れると、口腔から入ってきた細菌の腸管内への定着を腸内細菌叢が阻止できなくなり、細菌の腸管内への定着が引き起こされることが明らかになった。

研究2:クローン病と歯周炎の関係について

【背景】
口腔は、炎症性腸疾患(IBD)の患者、特にクローン病(CD)の患者で頻繁に発症します。歯周炎は全身性自己免疫疾患または炎症性疾患に影響を与えると考えられています。本発明者らは、IBD患者における歯周炎マーカーおよび歯肉炎マーカーと特定の疾患特性との関係を分析し、これらのデータを健康な対照と比較することを目的とした。

【方法】
前向き8ヵ月試験で、CD患者69人および潰瘍性大腸炎患者44人を含む、113人のIBD患者で歯科検診が行われた。患者背景についても記録した。 健常者113人が対照群とされた。検診では、歯周炎(プロービング時の出血、付着不良、および歯周ポケットの深さ)および歯肉炎(乳頭出血指数)について確立された口腔健康マーカーに焦点が当てられました。さらに、目に見える口腔の病変が記録されました。

【結果】
歯肉炎および歯周炎の両方のマーカーは、健常対照者よりもIBD患者の方が高かった。単変量解析およびロジスティック回帰分析の結果、肛門周囲疾患が歯周炎の危険因子でした。禁煙は歯周炎の危険性を減らしました。 IBDにおける臨床活動と歯周炎の間に明確な関連性は見られなかった。クローン病のみのサブグループでは、患者の症状が重いほど(Harvey-Bradshaw index > 10)、歯周炎マーカーのひとつである、歯周ポケット最深部位におけるアタッチメントロスと関連していた。歯周炎・歯肉炎以外の口腔病変は、IBD患者の約10%で認められた。

【結論】
IBD、そして特にCDにおける肛門周囲疾患は、歯周炎と関連している。最適な治療戦略は、おそらく局所的な口腔炎症と全身性炎症の両方の治療に焦点を当てるべきです。

引用元:Inflammatory Bowel Diseases, Volume 19, Issue 13, 1 December 2013, Pages 2768–2777

まとめます。

 

  • 炎症性腸疾患(IBD)、とくにクローン病における肛門部病変は、歯周炎と関連がある
  • 歯肉炎および歯周炎は、IBD患者の場合、健常者と比べて罹りやすい

 

いずれの研究結果からも、「IBD(クローン病 潰瘍性大腸炎)と虫歯ケア」の重要性がわかります。

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東京目黒・濱谷歯科医院のページから(PDF)

 

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アメリカなどでは重曹のうがい薬は虫歯予防用として販売されています。

 

重曹うがいのやり方

詳しくは、動画にまとめてみましたので、ご覧ください。↓

 

 

本日も最後までありがとうございました。

 

 

 

 

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